小児のヘルニア

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小児のヘルニア

小児ヘルニアとは、腸や腹腔内の臓器が腹筋や鼠径部を押しのけて突出し、しこりのように見える状態です。腸や臓器が鼠径部の狭い空間に嵌頓すると非常に危険で、血流が遮断されて臓器が損傷する可能性があります。

 

 

小児ヘルニアの症状

ヘルニアのある子どもは、鼠径部の陰嚢や恥骨付近にしこりが見られます。排便時や泣いている時に明らかに膨らみが見え、手で押すとしこりが引っ込むこともあります。また、子どもが眠っている時にも膨らみが消えることがあります。鼠径部でヘルニアが嵌頓すると、しこりが引っ込まず、子どもは痛みで泣きます。時には嘔吐を伴い、腸閉塞の兆候を示すこともあります。

 

 

ヘルニアの治療

手術はヘルニア治療の最良の方法です。臓器が突出している腹壁の部分を閉じるだけの手術であり、開腹手術ではなく、問題のある臓器に危険を及ぼすものではないため、恐れる必要はありません。手術時間は30~45分程度で、回復が早ければ当日退院も可能です。ただし、早産児、生後3ヶ月未満の乳児、または他の持病のある子どもは、術後1~2日間入院して医師による合併症の観察が必要です。

 

 

ヘルニア嚢閉鎖手術の利点は、嵌頓ヘルニア(Incarcerated Hernia)による合併症のリスクを減らせることです。これは特に新生児に多く見られ、鼠径輪が大きい子どもよりも小さく、ボトルネックのように狭いため嵌頓しやすいです。この状態になると嘔吐や腹部膨満、腸壊死、治療が遅れると死亡することもあります。しかし、保護者が腸を元の位置に戻す応急処置を行えば、腸壊死を防ぐことが可能です。

 

ただし、保護者が小児の手術に過度に不安を感じたり、ヘルニアの症状を見過ごして治療を怠ると、嵌頓ヘルニアを引き起こし、治療が困難になり、最悪の場合、子どもが命を落とすこともあります。子どもにヘルニアの疑いがある場合は、速やかに医師の診断と治療を受けることが重要です。

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