Fall and risk factors

事故に遭い高所から落下した負傷者を見かけた場合、応急処置の訓練を受けていない限り、絶対に負傷者を動かしてはいけません。どの部分が損傷または骨折しているか分からないため、誤った動かし方をすると負傷者に危害を及ぼす可能性があります。誤った動きは再度の負傷やさらに重篤な損傷を引き起こすことがあります。
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<h2>負傷者や高所からの落下者を見つけたら、以下の症状を評価・観察してください</h2>
<ul>
<li>負傷者は意識があるか 呼びかけたり起こしたりして確認します。起こせた場合、負傷者は会話ができるかどうかを確認します。</li>
<li>呼吸の確認 胸や腹部の動きを観察し、呼吸音や息の感触があるかを確認します。</li>
<li>臓器の損傷 傷や出血があるか、どの部位か、骨折や変形があるかを確認します。負傷者が意識があり会話ができる場合は、痛みのある部位を尋ねます。</li>
<li>落下した高さ （例：何階建ての建物から、何段の階段から、または何メートルの木から落ちたか） 高所からの落下は、特に落下者の身長の3倍以上の高さからの場合、非常に危険です。高さが増すほど、地面に衝突する際の速度とエネルギーが増加します。また、衝突面の硬さ（コンクリート、土、水など）も重要です。身体のどの部分が直接地面に衝突したか（顔面、頭部など）も負傷の重症度に影響します。</li>
<li>負傷者が会話可能な場合 年齢、既往症、服用中の薬、落下の原因（自ら落ちたのか、自殺未遂か、感電かなど）を尋ねます。</li>
</ul>
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<h2>高所からの落下による骨折やひび割れはどうやってわかるのか？</h2>
骨折がある負傷者には以下の症状が見られます
<ul>
<li>痛み 骨折部位に強い痛みがあります。痛みがなければ骨折の可能性は低いですが、神経、脊髄、脳の損傷により感覚が失われている場合は痛みを感じないこともあります。</li>
<li>腫れ 骨折部位に多量の出血があり腫れが生じます。腫れがなくても骨折やひび割れがないとは断定できません。深部の骨や関節の骨折は腫れが分かりにくいことがあります。</li>
<li>変形 骨折や関節の脱臼、またはその両方により変形が生じることがあります。変形が見られれば骨折のサインです。</li>
<li>動かせるかどうか 骨や関節の損傷がある場合、負傷者はその関節や四肢を完全に動かせないことがあります。痛みや関節の引っかかりが原因です。</li>
</ul>
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<h2>上記のいずれかの症状、または複数の症状がある場合は、以下の応急処置を行ってください</h2>
<ul>
<li>負傷者を動かさないこと 危険な状況で移動が必要な場合は、負傷者を背中を下にして板の上に寝かせます。負傷者を回転させる必要がある場合は、胴体、首、頭を丸太のように一直線に保ち、安全な場所へ移動させます。救急隊が到着するまで待ちます。</li>
<li>負傷者が意識を失っているか、呼吸が弱い・速い場合 頭を体より少し低くし、脚を上げて寝かせます。</li>
<li>止血 清潔な布で傷口を圧迫して止血します。</li>
<li>骨折が疑われる場合 木の棒、板、プラスチック、金属などの硬い材料で添え木を作ります。添え木がない場合は、負傷者自身の体の一部を代用できます。例えば腕の骨折なら腕を体に固定し、脚の骨折なら健側の脚に固定します。骨折部位を動かさず安定させ、痛みを軽減し、骨のずれによる血管や神経の損傷を防ぎます。出血がある場合は添え木の上部で止血し、骨折部位を心臓より高く上げます。自己流や未訓練者による骨折の整復は避けてください。誤った整復は変形や障害を引き起こす可能性があります。</li>
<li>骨折部の骨が皮膚から突出している場合 骨を元の位置に戻そうとしてはいけません。突出した骨は外部の汚染物質に触れているため、戻すと感染リスクが高まります。できるだけ清潔な布で傷口を覆い、前述の方法で添え木をします。</li>
<li>骨折部位を常に心臓より高く保つ 骨折部を高く上げて血液循環を促し、腫れを軽減します。</li>
<li>ギプス固定の場合 ギプス部分を濡らさないようにしてください。濡れると皮膚が壊死する恐れがあります。</li>
<li>腫れや痛みを和らげるために氷を使用する 病院での治療を受けるまで、氷を直接皮膚に当てず、タオルや衣服などで包んでから当ててください。</li>
</ul>

高所から落ちた負傷者を見つけた場合、負傷者を動かさないでください。骨折や骨のひびがある可能性があるためです。最善の方法は、症状を観察し評価し、以下の方法で応急処置を行うことです。

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