パヤタイ1病院 グレートライフセンター（シービーサックがんセンター）
がん患者に対して、個別に詳細なケアを提供し、専門分野の多様な医師チーム（MDTチームフォーキャンサー）が協力して治療を行います。
MDTがん統合治療：より良い治療結果をもたらすがん患者の新たな希望？
「MDTチームフォーキャンサー」または「がん治療のための多職種チーム」とは、がん患者一人ひとりに特化した個別治療を設計する治療形態であり、がん専門医チームとがんに特化した多職種専門家チーム（Multidisciplinary Team）が共同で分析・治療計画を立てます。患者を治療の中心に据え、患者のニーズに応えることを最優先にし、適切かつ迅速な治療方針を考慮することで、治療効果の向上と治療成功の可能性を高めます。
あらゆる治療面を網羅し、がん患者を全過程でケア
- がん予防プログラムと診断：乳がんのデジタルマンモグラムと超音波検査、肺がんの低線量CT検査、子宮頸がんのパップスメアまたはHPV検査、前立腺がんの血液検査、肝臓がんの血液検査と超音波検査、大腸がんの内視鏡検査（大腸内視鏡）など、幅広いがんリスク検査プログラムを提供しています。また、遺伝性がんに関連する遺伝子変異の検査（遺伝子治療）も行い、遺伝子の異常を調べて早期予防策を立てます。さらに、病理専門医による組織検査で正確な診断を行い、迅速に病期を把握して精密な治療を可能にします。
- がん手術の革新（低侵襲がん手術）：各種がん手術に熟練した外科医チームが、最新の小切開手術技術を組み合わせて手術を提供し、患者の痛みを軽減し、回復を早めます。婦人科がんの腹腔鏡手術（婦人科腹腔鏡手術）、乳がんのオンコプラスティック手術（乳房温存と形成外科技術の融合による美しい乳房の維持）、大腸がんの腹腔鏡下結腸切除術（0.5～1cmの小切開から内視鏡と器具を挿入し、がん部分と周囲のリンパ節を切除）などがあります。さらに、低侵襲がん手術の革新技術であらゆる種類のがん手術に対応可能です。
- 標的治療の革新（ターゲットセラピー）：がん発生の原因に最も適合した治療を行い、がんの成長を直接かつ効果的に抑制します。治療法は以下の通りです。
- ホルモン療法：男性ホルモン（テストステロン）に起因する前立腺がんや、女性ホルモン（エストロゲン）に起因する乳がんなど、ホルモン依存性がんの成長を抑制する薬剤を使用します。
- 免疫療法：免疫系を強化し、免疫機能が低下または弱い患者が発生したがん細胞を排除できるようにします。
- 細胞療法：白血球の移植により、ウイルス感染細胞やがん細胞を排除する能力を持つ細胞を増やします。
- 放射線治療（ラジオセラピー）：がんの成長を止め、がん細胞を破壊するための治療に用います。
- 緩和ケア：末期がん患者のために、専門の緩和ケア医が医師チームおよび多職種チーム（MDTチームフォーキャンサー）と連携し、身体的・精神的に患者を密接にケアし、患者が人生の最終段階で目標を達成し、満足して過ごせるよう支援します。
精密がん医療：遺伝子解析による個別がん治療
現在、「精密がん医療」と呼ばれる新しいがん治療法があり、遺伝子レベルでの異常を検査し、がん発生の主要な原因である遺伝子変異を詳細に診断します。これにより、医師は患者個別に最適な治療法と薬剤を選択でき、副作用を減らし、患者の回復期間を効率的に短縮できます。
看護以上のケア、家族のようなサポート
がん医師チームに加え、看護チームも患者のケアと症状のフォローにおいて重要な役割を担っています。シービーサックがんセンターには専門看護師チームがおり、患者と家族の身体的・精神的健康を包括的に（ホリスティックケア）サポートし、治療のあらゆる段階で家族の一員のように温かく寄り添うサービスを提供しています。
