がんの診療サービスを提供しており、検査、スクリーニング、予防、診断から治療まで行っています。また、治療の評価と継続的なフォローアップを行い、合併症や再発のリスクを減らすことを目指しています。がんの専門分野の多様な専門医チーム、いわゆる多職種チーム(Multidisciplinary Team、MDT)が協力して、「個別化された統合的治療計画の立案と設計」を行い、最高水準の治療を提供します。
治療だけでなく、多職種チームは栄養管理、リハビリテーション、精神的ケアも包括的にサポートし、利用者のあらゆる面で最良の結果を目指します。
サービス内容
治療のすべての過程において、専門医と多職種チームによる包括的な治療計画が立てられ、がん患者のあらゆる面のケアをカバーしています。例として以下のものがあります。
- 初診時の患者受け入れ、相談および治療計画の初期情報提供
- 初期から詳細な検査まで、適切な技術と機器を用いたスクリーニング
- 患者、家族、医療チーム間の共同治療計画の立案
- 乳房、肝臓、腸などの専門外科医による手術
- 専門医、看護師、化学療法調剤の専門薬剤師による厳密な管理下での化学療法投与
- 3D放射線治療装置による照射で、照射強度を調整可能。放射線治療専門医による厳密な管理のもとで実施
- 治療前、治療中、すべての段階から回復期まで、専門看護師(ファミリーナース)が密接にケアし、あらゆる問題に対応
- 患者の身体各部の感覚を強化する活動や、患者同士の経験共有グループ(グループセラピー)を実施
イノベーション
☑ 照射強度を調整可能な3D放射線治療装置による放射線治療
3D放射線治療装置は、がん組織に正確に照射を集中させることができるため、他の臓器への影響を最小限に抑えます。パヤタイ・ナワミン病院は、専門医によるすべての放射線治療過程を管理する包括的な治療ネットワークを有しています。
☑ 専門医によるタイハーブを用いた代替がん治療
治療内容
パヤタイ・ナワミン病院のアユルヴィヴァンがんセンター(Beyond Health Center)は、肺がん、腸がん、乳がん、肝臓がん、子宮頸がん、喉頭・咽頭がんなど、体のあらゆる部位のがんを幅広く診療しています。
- 肺がん
- 腸がん
- 乳がん
- 肝臓がん
- 子宮頸がん
- 喉頭および咽頭がん
アユルヴィヴァンがんセンターでは、各患者の治療に際し、多職種チーム(Multidisciplinary Team)が構成され、消化器内科医、外科医、産婦人科医、心臓専門医、放射線治療医、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士、放射線技師などの専門家が集まり、検査結果や情報を分析・検討して治療計画を立て、患者ケアを一貫して行い、最も適した治療法を選択します。
ファミリーナースの看護チームは、患者を家族の一員のようにケアし、身体的・精神的なケアを包括的に行います。患者の身体への影響に備えた準備や対処法の指導も行い、治療のすべての段階で患者が十分に対応できるよう支援します。また、患者の自宅訪問ケアも行い、家族が患者のケアに適した環境を整える手助けをします。
「当センターの患者様は身体と心の両面でケアを受ける必要があることを深く認識しています。患者様本人だけでなく、ご家族も大切にケアしています。なぜなら、ご家族は患者様が病気と闘うための大きな支えとなるからです。」
Beyond Health Centerでは、患者と家族のグループセラピーを開催し、治療後の身体機能、運動能力、感覚の強化を図っています。また、患者が作成した物品を友人や知人、支援を必要とする患者に提供することも可能です。これまでに実施されたFriend to Friend(友から友へ)活動の例は以下の通りです。
- 栄養士による患者向け適切な食事メニューのデモンストレーションと指導
- 放射線治療時に使用する特別なマスクの製作
- 乳がん患者のための乳房補填物の裁縫指導
- 帽子の縫製や編み物の指導
- 音楽療法による患者のリラクゼーション促進
- 恵まれない患者に提供するためのかつらの寄付と製作
- 患者と介護者の経験共有グループを組織し、適切なケアと自己管理の励ましを促進
これらすべては、患者の精神的な支えを強化し、健康管理への意欲を高め、病気と闘う力を養うためのものです。患者の良好な精神状態は、自己管理と健康回復において重要な役割を果たすと信じています。