…トイレに入っている間、スマホをいじって時間を忘れてしまうことはありませんか?
…便が硬くて排便が困難で、いつもいきんで排便していませんか?
これらの行動があると…「痔核(じかく)」のリスクが高まりますよ
痔核について知ろう…
痔核はよく見られる病気で、肛門周辺や大腸の末端部分の静脈が腫れたり伸びたりすることで起こります。肛門から突き出るポリープ状のものと内部にあるものがあり、痔核は大きく2種類に分けられます。
1. 内痔核
肛門の組織が膨らむことで起こり、内視鏡検査でしか見えません。病気の4つの段階は以下の通りです。
- 第1期 痔核は小さく、肛門の穴の中にあり、外に出てきません。排便時や排便後に鮮血が出ることがあります。
- 第2期 痔核が大きくなりポリープ状になり、いきんだ時に外に出ますが自然に戻ります。鮮やかな赤い血が頻繁に出ることがあります。
- 第3期 痔核が大きくなり、いきんだ時に外に出ますが、この段階では自然に戻らず、手で押し戻す必要があります。出血やかゆみが増します。
- 第4期 痔核が非常に大きくなり外に出て戻せません。痛みを感じ、日常生活に大きな支障をきたします。
2. 外痔核
肛門のしわの周りにでき、皮膚の下の静脈が膨らむことで起こります。このタイプの痔核は見たり触ったりできます。炎症が起きると痛みがあります。患者によっては内痔核と外痔核の両方が同時に炎症を起こすこともあります。
「痔核」になるリスク行動をチェックしよう
長時間のトイレ座りは痔核のリスクですが、他にも多くの要因があります。例えば、「痔核」の原因となるものは以下の通りです。
- 野菜や果物の摂取不足、水分不足で便が硬くなり排便が困難になり、いきむことが多くなる
- 急いで排便を終わらせようとして強くいきむ
- 妊娠中は子宮が大きくなり骨盤内の血流が悪くなり、痔核が拡大する(妊娠前に痔核治療を受けることを推奨)
- 加齢により肛門の結合組織が緩み、年配の方は痔核が炎症を起こしやすい
生活習慣を見直して「痔核」から遠ざかろう
日常生活のちょっとした工夫でリスクを減らせます。
- 排便は規則正しくし、長時間トイレに座らない
- 野菜や果物を多く摂り、食物繊維を増やすことで排便が楽になり、十分な水分摂取も心がける。便が硬くならず排便しやすくなる
- 定期的な運動で腸の働きを良くし、排便をスムーズにする
痔核は治療可能…心配いりません
痔核の治療は症状と重症度によって異なり、大きく2つの治療法があります。
1. 非手術治療
第1期と第2期の小さな痔核に適用され、以下の方法があります。
- 坐薬 医師が処方します(外痔核には効果がありません)
- 注射療法 痔核の根元の皮下に注射し、痔核を縮小させます。2~4週間ごとに注射し症状を緩和します。
- ゴム輪結紮療法(Rubber band ligation) 出てきた痔核の根元をゴムで締めて痔核を萎縮させて脱落させます。専門医の技術が必要で、感染や副作用のリスクがあります。血液をサラサラにする薬を服用している人は出血が多くなるため避けるべきです。
2. 手術治療
炎症を起こした外痔核や第3期、第4期の内痔核に適しています。
- 標準的な手術
大きく問題を起こしている痔核組織を切除し、痔核の根元の血管を結紮します。肛門括約筋を傷つけず、術後は排便コントロールが正常に保たれます。長期的に効果が高く、再発率が最も低い治療法です。 - PPHステープラー手術 内痔核に適し、大きすぎない場合に行います。医師は慎重に機器を操作する必要があり、誤って切除すると激しい痛みや将来的に肛門狭窄の問題が起こる可能性があります。金属の縫合リングが永久に残ります。
- レーザー手術
軽度で痔核が小さい場合に適し、レーザー光で痔核の血管を破壊し徐々に縮小させます。効果はまずまずですが、長期的には再発の可能性が高く、費用も高いためあまり一般的ではありません。 - Dopplerガイド下痔核動脈結紮術(Doppler guided hemorrhoid artery ligation with recto-anal repair)
小さな内痔核にのみ適用され、超音波で痔核に血液を供給する動脈を特定し結紮します。炎症を起こした痔核の組織は切除せず、痔核を縮小させる方法で、小さな痔核に適しています。
「痔核は放っておけば治る」と思わないでください。
「痔核は恥ずかしい病気で医師に相談しにくい」と思わないでください。
異常な症状があれば、専門医を早めに受診し正確な診断を受け、適切な治療を受けましょう。
「痔核」になったら恥ずかしがらずに、ためらわずに
「専門医」があなたの不安を解消します…

