頸椎椎間板 は頸椎の椎骨間にある部分で、全部で7つの部分からなり、これをcervical spine(頸椎)と呼びます。第1頸椎は頭蓋骨に接しており、第7頸椎は胸骨に接しています。
頸椎椎間板は体重を支え、柔軟性を提供し、頸椎の動きを助けます。これにより首を前後に曲げたり反らしたりすることが可能です。しかし、長期間の使用や不適切な使い方により、頸椎椎間板は劣化することがあります。
頸椎椎間板劣化の主な原因は?
一般的に椎間板劣化症は40歳以上の人に多く見られますが、近年では若い働き盛りの世代にも増加しています。これは、長時間のコンピューター使用や不適切な姿勢での作業、またはスマートフォンを長時間下向きで操作する習慣など、首や背中の筋肉の誤った使い方によるリスク行動が原因です。さらに、後方からの強い追突事故などにより頸椎が前後に激しく揺さぶられ、頸椎や組織に損傷を与えることも椎間板劣化症の発症を促進する要因となります。
頸椎椎間板劣化症の症状
椎間板の劣化や破裂により、脊髄や神経根が圧迫されることがあり、その症状は重篤になることが多いです。
- 首のこわばりにより、首の動きが通常のようにスムーズにできない
- 首の痛みが肩や腕にまで放散することがある
- 腕、脚、手、足のしびれが頻繁に起こり、筋力低下を感じる
- 身体の協調運動が異常となり、歩行困難になる
- ボタンを留めることができない
- 排便や排尿のコントロールができなくなる
患者は医師の診察を受けるべきであり、治療を受けなければ骨の永久的な損傷を招く可能性があります。
頸椎椎間板劣化症の治療方針
一般的には、椎間板の劣化を遅らせるために、生活習慣の改善と非ステロイド性抗炎症薬の服用、理学療法、温熱療法が行われ、痛みの一時的な緩和に役立ちます。
また、温熱波治療や頸部の神経上への注射、高周波治療による椎間板への圧力軽減や、椎間板内に侵入した神経の破壊を目的とした治療もあります。
薬物療法や上述の方法で改善が見られず、症状が6週間以上続く場合は、人工椎間板を用いた手術が選択肢となります。現在では内視鏡手術が行われており、小さな切開で安全に手術が可能です。高倍率の内視鏡により頸部の神経が明確に見え、術後の障害や組織損傷のリスクを減らし、早期回復を促します。手術創は小さく、長期的な問題解決が期待できます。
頸椎椎間板劣化症を予防するケア方法
最も簡単な方法は生活習慣の改善です。長時間のパソコン作業を避け、最低でも1時間座ったら1分間立ち上がること、パソコンの画面を目の高さに調整し、背もたれのある椅子を使用すること、定期的に運動や身体を動かす活動を行うことが重要です。また、首に負担のかかる運動やスポーツは注意し、首の怪我を避けるようにしましょう。
