いびきは大人だけでなく、小さな子どもにも見られる問題です。重要なのは、身体的な影響だけでなく、子どもの知的発達にも障害をもたらすことです。子どものいびきは、特に2歳から8歳までの就学前の年齢層でよく見られます。この時期は、特に扁桃腺やアデノイドが急速に成長しているためです。
子どものいびきの原因
- 扁桃腺およびアデノイドの肥大、特に風邪をひきやすい子どもや感染症にかかりやすい子どもに多いです。
- 小児肥満により、余分な脂肪が気道や首の周りに蓄積されます。
- アレルギー性慢性鼻炎により、鼻の内膜が腫れて気道が塞がれます。
- 脳や筋肉の機能障害により、呼吸筋が弱くなり呼吸器系に影響を及ぼします。
- 顔面の異常構造、例えば小さい顎や短いあごなど。
子どもがいびきをかき、睡眠時無呼吸症候群を伴っているかどうかの見分け方
まずは子どもの睡眠の質に異常があるかどうかを自分で観察することができます。
- いびきの頻度:週に4回以上いびきをかくこと。
- いびきの特徴:大きないびきとともに呼吸が途切れる音があるが、子どもの場合は大人よりも途切れが少ない。
- いびきとともに、通常より多動で昼間の眠気や学習集中力の低下が見られる。
いびきの診断
- 問診による医師の診断。
- レントゲン検査により、アデノイドや扁桃腺の異常、顔面構造や鼻腔の形状などを確認します。
- 睡眠検査(Sleep Test)は、子どもが協力できる場合に行い、詳細で正確な結果を得て重症度を評価し、治療方針を決定します。
子どものいびきの治療
- 薬物療法は、症状が軽度で鼻腔の狭窄やアレルギーがある子どもに対して検討されます。
- 手術療法は、効果が比較的明確で、手術後すぐに症状が改善します。アデノイドや扁桃腺の肥大がある場合に検討されます。
「いびき」は子どもの発達を阻害します。2歳から8歳の子どもは脳が急速に成長する時期です。この時期にいびきと睡眠時無呼吸症候群がある場合、親は軽視せず、早期に医師の診察と治療を受けるべきです。放置すると成長発達の効率が悪くなるだけでなく、幼少期から慢性疾患の発症のきっかけになる可能性もあります。
准教授 医師 ポンポン アピワッタナセーウィー
耳鼻咽喉科専門医および睡眠時無呼吸症候群治療医
パヤタイ病院2号館 耳鼻咽喉科センター
