手首腱炎とは何ですか?
手首腱炎(Wrist Tendonitis)とは、親指側の手首の腱が繰り返しの使用や長時間の過度な使用により炎症を起こす状態で、痛み、腫れ、動かしにくさを引き起こします。
重労働で指や手首を使って握る、ねじる、重い物を持ち上げる人や、長時間コンピューターを使うオフィスワーカー、スマートフォンを頻繁に使う人、繰り返し手を使う活動をする人に多く見られます。また、妊娠中や出産後、授乳期間中の女性にも見られます。
手首腱炎の原因は何ですか?
主な原因は「使用習慣」に関連しており、急性の外傷よりも多いです。具体的には以下の通りです。
- 長時間連続してコンピューターやマウスを使用する
- 休憩なしで繰り返しタイピングやスマートフォンを使う
- 手首の不適切な姿勢
- 重い物を持ち上げる、または手首の使い方が間違っている
- 手首を繰り返し使う運動(例:ウェイトトレーニング)
- 妊娠中や出産後のむくみ
手首腱炎の症状はどのように見分けますか?
症状は徐々に現れ、継続的に使用すると悪化します。
- 手首の痛み、特に握る動作や手首をねじる動作の時に痛む
- 親指や前腕の先まで痛みが放散する
- 手首の腫れや張り感
- 動かすと痛みがある(例:手をねじる、握る)
- 動かす際に「カチッ」という音がすることがある
- 場合によってはしびれや筋力低下を伴うこともある
放置すると「慢性化」し、治療が難しくなることがあります。
手首腱炎の治療方法
治療方針は症状の重症度によって異なります。
1. 使用習慣の改善
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- 手首の繰り返し使用を避け、親指の握る・ねじる動作を減らす
- 定期的に休憩を取る(30~60分ごと)
- 正しい作業姿勢に調整する
2. 初期治療
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- 炎症を抑えるために冷湿布を行う
- 手首サポーターを装着する
- 医師の指示に従い抗炎症薬を使用する
3. 理学療法
筋肉や腱の強化を助け、再発のリスクを減らします。
4. 高度な治療
慢性化や症状が改善しない場合に検討されます。
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- ステロイド注射による炎症抑制
- 胃潰瘍や逆流性食道炎の患者、妊娠中や授乳中の方など、内服薬の使用が制限される患者に適しています
- 重症例や内服・注射治療が効果を示さない場合の手術
手首腱炎の予防方法
予防は治療よりも重要であり、特に働く人にとって大切です。
- エルゴノミクスに基づいた作業環境の整備
- 適切な高さのキーボードとマウスの使用
- 長時間の手首の曲げを避ける
- 定期的に手首や指のストレッチを行う
- 長時間のスマートフォン使用を控える
よくある質問(FAQ) 手首腱炎について
Q1 : 手首腱炎は自然に治りますか?
A : 初期段階であれば、使用を休み生活習慣を改善することで良くなりますが、慢性化している場合は医師の診察が必要です。
Q2 : 手首腱炎の治療にはどのくらい時間がかかりますか?
A : 一般的には2~6週間かかりますが、症状の重さやケアの状況によって異なります。
Q3 : どのような手首の痛みの場合に医師に相談すべきですか?
A : 1~2週間以上続く痛み、休んでも悪化する痛み、しびれや筋力低下を伴う場合は医師の診察を受けてください。
手首腱炎は現代の働く人に多く見られる状態で、特に長時間コンピューターやスマートフォンを使う人に多いです。軽い症状に見えても放置すると慢性化し、生活に支障をきたすことがあります。早期に使用習慣を改善し、適切なケアを行うことでリスクを減らし、悪化を防ぐことができます。
小さな症状を放置せず、今日からケアを始めて、手首を再び十分に使えるようにしましょう。
